読書ノートってやっぱ作らないとまずいかもしれない
「読書は1冊のノートにまとめなさい 奥野宣之著 Nanaブックス」を読んでなるほどこんなやり方があるのかと思ったのです。で実際、自分も読んだ本が頭に入っていなかったことが判明しました。というのも、本棚を見ると「知的生産の技術 梅棹忠夫著 岩波新書」があって、改めて読むと、
傍線にしたがってのノートつけは、よんだあとすぐではなくて、数日後、または数週間後におこなうのである。そのあいだ、本の現物は、目のまえにつんどかれる。(p110)
よみおわって、読書ノートとして何をかくのか。わたしの場合をいうと、じつはカードにメモやらかきぬきやらをするのは、全部第二の文脈においてなのである。つまり、わたしにとって「おもしろい」ことがらだけであって、著者にとって「だいじな」ところは、いっさいかかない。(p113)
同じようなことが「読書は1冊のノートにまとめなさい」でも書かれていました。新しい本で商売に影響するといけないから引用しませんが、p97、p108、p87−88、p107など。
読書法なんて特別なものがあるわけではないので、重なるところがあるからといってどうのこうのというわけではないのです。「知的生産の技術」を読んだはずなのに、引用した部分をすっかり忘れていた自分、というのが大問題。抜き書についても「ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 福田和也著 PHP文庫」でも書かれていることを改めて確認しましたが、読み直すまですっかり忘れてました。
読んだ本を捨てていないから、後から引っ張り出してきて「ああ、ここにも同じことが」と反省できるのですが、捨てちゃっていたら「これは新しく良いことを知った!」と有頂天になりそうです。
どんな形であれ、読書ノートはやっぱり作った方がよいのでしょう。
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